令和3年9月22日、吉川市第六回議会定例会が開催され、複数の議員から市政に対する一般質問が行われた。
特に、吉川美南駅東口の土地区画整理事業に関する諸問題について議論が交わされた。議員からは、同事業において搬入された土壌の質に懸念が示され、コンクリートガラの混入についての質問が数多く寄せられた。
市の担当部長は、株式会社URリンケージが現場管理をしており、搬入される土壌は事前に調査され基準を満たすものと認識していると答えた。市長は、事業の進捗を維持しつつ、地権者の意向に配慮した丁寧な対応を行う意向を示した。
議会では、搬入土の数量が当初計画よりも少なく、工事にどう影響するかという点が強調された。将来的には必要な土の量を確保し、工事のを円滑に進めるための取り組みが不可欠であるとして、議員は市の責任を強調した。
また、気候変動による農業への影響についても議論され、特に農地の転用や市街化調整区域に関連する問題について、農業者の経営が安定するような施策を求めた。市は、農業振興の必要性を認識し、近隣農家との連携を強化する考えを示した。
さらに、道路の安全対策についての質問もあり、通学路の点検結果が報告された。総点検で確認した73の危険個所に対して、教育委員会は引き続き警察や関係機関と連携し、安全対策を講じる意向を表明した。
また、議員らからは市民が利用する体育館にエアコンを設置する要望も続いており、教育部門の方針として、子どもたちの健康を第一に考えていく姿勢が求められた。
市長は、これらの課題に対して迅速な行動と市民の声に耳を傾ける姿勢を強調した。今後の具体的な施策に期待が寄せられている。
結論として、議会では吉川市における重要な課題として、土地区画整理事業の透明性や農業支援、道路安全対策、体育館の環境整備が浮き彫りとなった。市としての施策の進捗が求められます。