令和5年6月2日、吉川市議会は第3回定例会を開催した。
本会議では、会期の決定や諸般の報告が行われた。議会運営委員長の中嶋通治氏が会期を本日から6月16日までの15日間とすることを報告すると、異議なく承認された。今回の定例会では、市長から提出された12件の議案が審議される。
特に重要視されたのは、令和5年度吉川市一般会計補正予算(第3号)である。市長の中原恵人氏は、これにより6億3,558万7,000円が追加されることを明らかにした。主な目的は、新型コロナウイルス対応支援や確認された物価高騰への対策である。吉川市では、住民や中小企業への支援が大きな課題と位置付けられている。
また、土地明渡請求事件に関する行政報告が為された。市長は、裁判の結果として発生した土地明渡しの過程について経緯を説明した。令和4年9月の判決後、控訴が行われ和解が成立。その際の経費はおおむね90万円と見込まれており、土地の確保は約1.55haで、取引先との土地売買契約が進行中であることも知らされた。
さらに、押しボタン式信号機と横断歩道の設置を求める請願が提出された。この請願は、地域住民からの要望を反映しており、信号機設置が約5年間未実施であることを問題視する内容である。請願には1,838名の署名が集まり、議会ではその趣旨が紹介された。
提出された報告や議案についての質疑応答が行われ、影響が大きい内容については慎重に審議されている。また、次回の会議は6月6日に予定されており、さらなる議案審議が進む予定である。