令和6年3月4日に行われた吉川市議会定例会では、令和6年度予算に関する議案が審議され、特に一般会計予算に関する質疑が多く行われた。
議題となった議案の中では、令和6年度吉川市一般会計予算の質疑が特に注目された。まず、五十嵐惠千子氏が、広報事業に関連するLINE公式アカウントの導入費用について質問した。政策室長の浅水明彦氏は、136万4千円が計上されているが、内訳は44万円の構築費と92万4千円の使用料であると説明した。このシステムは情報を効率的に配信するためのもので、市民のニーズに応じた情報が届くことが期待されている。
さらに、五十嵐氏は公共交通対策事業に関連する補助金についても質問した。この事業の中で運転手確保のための補助金が新たに設けられることが示された。浅水氏は、公共交通運転手の確保が今年度の重要な課題であると強調した。
次に、計画された公共交通の運行本数について,市は運行するバス事業者との意見交換を通じて、運行体制を検討した結果、1日4往復とする決定に至ったことも報告された。利用者数が見込まれる中で次の増便についても検討を行うことが確認された。
また、雪田きよみ氏は、吉川市庁舎跡地における福祉拠点の民間活用について質問。総務部長の戸張悦男氏は、市民のニーズを把握しながら、地域活性化にも寄与する取り組みを行っていると述べた。
議会は今後も市民の利便性向上を図るとともに、必要な予算の確保に努めていく方針を示した。特に、介護保険に関する質疑においても、利用者への影響を重視し、サービスの質の向上を目指す姿勢が伺えた。
今回の定例会では、市の財政状況を踏まえたさまざまな施策が提案されたが、特に公共交通や福祉関連の予算については、市民の意見を反映した柔軟な対応が求められるとの意見が多数寄せられた。