令和4年3月22日、吉川市議会は第2回定例会を開会した。
市長の中原恵人氏は新年度施政方針を述べる中で、新型コロナウイルス対策や職員採用についての重要性を強調した。
具体的には、「令和4年度には26名の職員を新たに採用する予定であり、これが行政需 要に応えるための重要な一手です」と述べた。
採用人数は前年より10名増加し、増加の背景には再任用者の退職や新たな行政需要の増 加があったとされる。
また、「私たちは市民一人ひとりの生活を支える責任があります」とも述べ、職員の質の向上にも言及した。
施政方針の中で特に強調されたのは「命を守る」というテーマだ。
新型コロナウイルス対策として、ブースター接種が引き続き行われることが説明されたが、
市民に対しては「健康への脅威に立ち向かう取組が不可欠です」と市長は語っている。
この点について、伊藤正勝議員は質問し、採用人数や新型コロナ対策に関連した数値や施 策が市の予算にどう反映されるのかを追及した。
市長は「予算案は242億1千500万円で、前年度比で増額を計画しており、各事業においても 創造的かつ効果的な施策が求められています」と応じた。
議会では特に、加齢性難聴者の補聴器購入に対する市の助成を求める請願が注目を集めた。
請願の紹介議員である遠藤義法氏は、加齢性難聴が社会参加に与える影響について説明し、 補聴器購入に際しての経済的負担を減少させる必要性を訴えた。
「障がい者の支援に対する補助制度として、具体的な提供措置を検討してほしい」との意見が議 出された。
さらには、新年度施策として「文化芸術基本条例」の制定が提案され、文化・芸術を通じ た市民生活の豊かさの向上が期待されている。
吉川の次世代に向けた政策作りが進められていることが伺える。
市民と協働で進める事業の実現は、これからの吉川市にとっても大きな意義を持つ。
議会では引き続き、各議案及び請願の品質向上に向けた論議が行われる見込みだ。