令和3年第6回吉川市議会定例会が9月21日に開催され、議員各位が市政に対する一般質問を行った。特に、新型コロナウイルスワクチン接種の現状と今後の課題についての報告が多く注目を集めている。
現在のワクチン接種状況は、高齢者や基礎疾患を有する方から始まり、年代別に進んでいる。9月12日の時点で、60歳以上では約87%が2回接種を完了し、全体では約61%が接種を終えている。特に12歳から15歳の年齢層でも66%が予約を済ませており、夏休み中に希望者全員の接種を目指している。健康長寿部の小林以津己部長は、「希望者へのワクチン供給は円滑に進んでおり、11月中旬には約75%の予想」と述べた。
自宅療養者への支援も進行中だ。この施策に関連し、食料支援やパルスオキシメーターの配布が実施されており、市は草加保健所との連携を強化している。さらに、ワクチン接種希望者の周知についても工夫が随時行われている。
一方、通学時の交通安全対策についても話題に上がった。最近の交通事故を受け、教育委員会は通学路の安全点検を実施し、危険個所の特定や改善策を模索している。市民生活部の中山浩部長は、交通事故防止のための活動が続いているとし、定期的な啓発イベントを考えており、地域との連携の重要性を強調した。
また、吉川市内の空き家対策や医療的ケア児の支援状況も検討されていて、考慮が必要なケースが存在することが確認された。特に教育部では、年度ごとの支援強化を進めており、障害福祉部との協力が求められている。