令和5年9月6日、吉川市議会は第4回定例会を開催し、令和4年度の決算認定を含む複数の議案を審議した。
議事においては、特に一般会計の歳入歳出決算に関する質疑が多く寄せられた。岩崎小百合議員は、森林環境譲与税を活用した事業について問うた。
「具体的な事業内容とその効果についてはどう評価されているのか」と議会に提出した。
この質問に対し、総務部長の戸張悦男氏は、各施設への木材利用促進プロジェクトや公園整備への取り組みを強調した。
次いで、伊藤正勝議員は投票率の現状を問うた。令和4年度の各種選挙の投票率について「市民の関心をどう高めるかが課題」と指摘した。市は啓発活動を行っているが、全国的な低下傾向が影響していることが窺われる。
一方、南部水道事業の経営状況も報告された。今年度の経営状態が「健全な水道経営の基準を保っているものの、収益性の指標が悪化している」とされる中、小林千重産業振興部長は「市民の節水意識が高まっているため、給水収益は今後も増加が見込めない」と述べた。
また、教育長の戸張利恵氏は「教育分野における支援も進めており、特にコロナ禍でのオンライン学習環境の整備に力を入れている」と報告した。特に中学校における支援策について具体的に示され、議員からの理解を得られる場面があった。
議議発表の最後に、吉川美南駅東口周辺地区土地区画整理事業の進捗が話題に上がり、竹内栄一都市整備部長は「現在の進捗状況と将来的な見込みを含め、引き続き地域活性化に努めていきたい」と強調した。