吉川市議会では令和4年6月の定例会において、様々な議題が議論された。特に、三輪野江南部地区の工業団地開発と公共交通の整備が注目されている。市は新たな企業誘致を目指し、基本構想案を提示した。この計画には、交通利便性を高めるための道路整備が含まれているが、吉川美南駅東口のバス路線開設についてはまだ具体的な調整が進んでいない。
市によると、2018年の統計により、前立腺癌や膀胱癌の治療を受けている男性の増加が予測され、男性トイレへのサニタリーボックスの設置が進められている。現在、7か所に設置されており、利用者が安心して公共施設を利用できる環境を整えることが目的とされている。
物価の高騰に関しても、議論が交わされ、特に学校給食の予算も影響を受けることが確認された。教育部長は、異常気象や国際的な情勢に伴う物価上昇を受け、食材の変更や工夫をしていると報告している。しかし、今後の影響については慎重に見守る必要があると述べた。
空き家対策についても問題提起がなされた。管理が行き届いていない空き家が多く、周辺住民に悪影響を及ぼす事が多いため、早急な対応が求められている。ただし、行政代執行に至った実績は現在までにない。市は特に、相続問題や所有者不明の空き家への対応強化を図っていく方針だ。
非核平和都市宣言については、今こそ強化が求められているとの意見があり、市は平和事業や地域の防災活動にも力を入れている。市長は、平和事業については今後も充実を図る意向を示している。また、教育長は、命の大切さを教える活動への力を入れると述べた。
議論を経て、今後の施策とその展開が注目される。市は、各種施策を推進し、市民の生活環境を向上させる努力を続ける必要がある。