八潮市で施行された「新たなモビリティサービスによるまちづくり協議会」について、都市デザイン部長は、すでに本市が直面する高齢者や障がい者の移動手段の確保に関する課題を共有し、産学官の連携を強め、交通サービスの充実を目指していると述べた。特に、交通の便が悪化するなか、MaaS(モビリティ・アズ・ア・サービス)の導入が急務であると指摘された。
続いて、災害時の支援策に関して、生活安全部長はアマゾンの「欲しい物リスト」を活用することで、必要な物資をスピーディに集める仕組みを導入する意向を示した。過去の災害事例をもとに、具体的な有効性についても確認を進めていく考えである。また、感震ブレーカーの導入についても言及があり、通電火災を防ぐために、その普及を啓発していく方針が示された。
さらに、公共工事の平準化に関する質問では、委員会での債務負担行為の制度が検討され、工期が長い工事だけでなく、生活道路の整備などにおいてもスムーズな工事発注が求められるとした。特に、フレックス工期契約制度や早期契約制度の導入に関しても調査研究を進める考えが確認された。
最後に、やしお駅前公園の屋外ステージに関して、地域住民の要望を受けて雨よけ設置の可能性が示された。ステージの規模やデザイン、工事費についても検討し、より多くの市民の利用機会を創出することが重要であるとされ、進捗状況に応じた実施を検討することが示唆された。
今後、八潮市では、調査研究を基に具体的な施策を講じ、住民ニーズに応えた安全で快適な住環境を整備していくことが期待される。