令和6年第2回八潮市議会定例会が、6月3日から20日までの18日間の日程で開会され、その初日が迎えられた。
議席変更や会期の決定が議題に上がり、福野未知留議長は本日の出席議員数が20名であることを確認し、会議を成立させた。
会期は前回の会議運営委員会の報告に基づき、18日間と定められ、議案の審査が行われる。議会運営委員会委員長の岡部一正氏は、議案第37号から第46号までの付託先常任委員会について説明を行った。
特に注目されるのは、「介護職員・介護支援専門員等への処遇改善事業の実施」を求める請願第5号である。池谷正議員がその提案を行った。請願では介護職員の処遇の改善が必要であることが強調された。介護保険制度改定に伴い、他の自治体ではすでに処遇改善が行われており、八潮市でもその対応が求められている。
市独自の基金を利用した支援策が他の自治体で成功している例が示されており、請願の趣旨では改善が急務であることが明記されている。池谷正議員は、埼玉県外との賃金格差が広がる中で「処遇改善は急がれる」と訴えた。
さらに、大山忍八潮市長が市政の状況を報告し、令和6年度八潮市一般会計についての補正予算等を説明した。今回の補正予算により、歳入歳出に905万円の追加を行う。さらなる経済支援策を求める声がある中で、議会は迅速な対応を迫られている。
今後の議案の審議や請願の結果が注目されており、各議題に対して議論が続く見込みである。議会運営の透明性を高め、市民の信頼を得るための施策が期待される。