令和2年第3回八潮市議会の定例会が開催された。議会では新型コロナウイルス対策や学校給食の安全確保など、重要な課題が議論された。
池谷正議員は、新型コロナウイルス感染防止のためのPCR検査拡充について質問を行い、全国の感染者数は76,000人を超え、犠牲者も1,400人を超えていると指摘した。さらに県内の感染者数は4,300人を超えており、市内での感染者も53人に達している。この状況下で、公共の安全を守るために、草加八潮医師会との協力によりPCR検査を拡充すべきだと強調した。香山庸子健康福祉部長は、草加八潮地域検査センターを通じて週3回の検査実施の状況を説明したが、詳細な感染者数は公表できない方針を述べた。
また、学校給食に関しても、多くの議員が関心を寄せた。郡司伶子議員は、最近の食中毒事件に関する調査を行ったことをふまえ、市内の児童・生徒の安全な給食提供の重要性を訴えた。井上正人学校教育部長は、教育委員会の取り組みについて謝罪し、迅速な対応を宣言した。さらに、自校給食の導入を求める声が大きく、高齢者や疾患を持つ人々への配慮も必要とされた。
庁舎建設については鹿野泰司議員が言及し、効率的な設計が求められているとした。柳澤徹企画財政部理事は、建築面積に対する延べ床面積の比率について他市との比較を進めつつ、今後も市民の意見を反映した設計を続ける考えを示した。事業費への影響についても引き続き検討されることが確認された。また、新ハザードマップの活用が進められ、地域住民への防災情報の周知が強調された。
今後、議会における持続可能な施策についても踏み込んだ議論が求められており、議員一丸となって市民の安全を確保する姿勢が浮き彫りとなった。