令和4年3月16日に開催された八潮市議会定例会では、様々な市政に関する質問が行われた。
岡部一正議員による高齢者の移動支援やこども医療費助成についての質問は、特に注目を集めた。岡部議員は、公共交通機関の不便さにより高齢者が移動に困っている現状を指摘した。市役所の生活安全部長、武内清和氏は、「タクシーの利用促進について、近隣市の状況を調べて支援策を検討する」と述べた。
さらに、医療費助成の拡大についても意見が交わされた。岡部議員は、高校卒業までの子ども医療費の助成延長を提案し、それに対し、子育て福祉部の津村哲郎部長は「今後、助成内容や対象年齢について調査・研究していく」と回答した。
また、福野未知留議員は、公共トイレ環境を如何に改善するかが重要であると訴えた。この課題に対し、健康福祉部長、香山庸子氏は「尿漏れパッドを捨てられるごみ箱の設置について検討している」と述べた。今後、公共トイレの充実を進めていく姿勢が示された。
さらに、葛西用水の遊歩道についての議論があり、小倉聖彦議員はその利用状況や出入口の少なさを指摘した。都市デザイン部長の中村史朗氏は、安全性を考慮して出入口数を制限したと述べたが、今後の見直しの必要性も認識された。
子どもの貧困対策としては、八潮市の調査結果に基づいて、居場所づくりや学習支援などを強化していくことが確認された。特にヤングケアラーへの支援策については、今後の具体的な施策に期待が寄せられている。