令和5年9月11日、八潮市議会定例会第11日目が開かれ、主に令和4年度の決算に関する議案が審議された。
この日の最も注目された議案の一つが、令和4年度八潮市一般会計歳入歳出決算の認定についてで、多くの議員が質疑を通じて、特に歳出内容の詳細を確認しようとした。
大島 愛音議員は、選挙啓発事業に関連して、アニミズムによる選挙啓発ソングのQRコードを新有権者パンフレットに掲載する提案を行ったが、選挙管理委員会の長嶋 雄二書記長は、昨年度以前にはそれが不可能であったとし、令和5年度のパンフレットにその情報を反映したことを報告した。また、パンフレットの文字サイズについても、改善の余地があるとの意見が出た。
社会福祉事業において、避難行動要支援者に関する質疑もあり、健康福祉部の遠藤 雅之部長は、381件の受理件数とその内訳を示し、情報提供を強化する方針を明言した。
また、商工団体補助事業に関する質疑では、プレミアム商品券の評価を行い、具体的な参加事業者数や販売状況が説明された。市民活力推進部の田口 周一部長は、参加事業者337に対し、増加の傾向が見られたと述べ、今後も改善に向けた調査を続ける意向を示した。
新型コロナウイルス対策事業についても多くの質疑が飛び交い、特にパルスオキシメーターの返却率が注目を集め、健康福祉部の遠藤雅之部長は、未返却者への呼びかけについて県からの指導がないことを説明した。
工事請負契約に関連しては、木曽根排水機場のポンプ交換工事のスケジュールについて、建設部の金子和広部長が詳細を報告し、工事期間中の排水能力に関しても、影響がないよう配慮される旨が確認された。
全体としては、様々な議題が取り上げられ、市議会としての役割が各議員によって果たされる一日となった。今後も、議案の詳細な実施状況や予算の透明性が求められる。