令和5年第4回八潮市議会定例会が、2023年12月20日に開催され、多くの議案が審議された。
特に注目を集めたのは、八潮市子どもの権利条例の制定を求める請願である。
福祉環境常任委員会の大泉芳行委員長は、国連の子どもの権利条約の重要性を強調し、「市が条例を制定することで子どもの権利を理解しやすくすることができる」と訴えた。
この請願に賛成する意見が多く寄せられ、会議では全員の賛成により採択が決定された。
さらに、議案に対する討論でも活発な意見が交わされた。
特に、内田亜希子議員が提起した議会の報酬改定案については、反対意見が多く、「人事院勧告とは関係なく、まずは報酬総額を議論すべきだ」と言及した。
この議案は賛成多数で可決されたが、内田議員の意見は市民の厳しい生活状況を背景にしたものであり、多くの支持を集めた。
また、市長からは、令和5年度八潮市一般会計補正予算(第8号)の提案があり、この議案も原案通り可決された。
新型コロナウイルス予防接種や物価高騰対応のための支出が含まれており、議会からの理解を得る形で進められる。
さらに、議第19号、消費税の減税を求める意見書については賛成が少数で否決されるなど、議会内での意見の相違が様々な形で表面化した。
こうした討論の中にあって、特に市民生活に密接に関連する議案には、熱心な議論が展開された。