令和2年第3回八潮市議会定例会が、令和2年9月1日に開かれた。
会議では、会期の決定や議案の上程、提案理由の説明が行われた。議長の岡部一正氏は出席議員21名の確認を行い、定足数に達していることを確認した。市長の大山忍氏は、会議の冒頭に、学校給食による食中毒事故についてお詫びを述べた。この事故は、令和2年6月26日に発生し、3,453名の児童と教職員が感染したという。市長はこの問題を重く受け止め、安全な学校給食の提供についての検討を現在行っていると強調した。
また、議会では新型コロナウイルス対策についての取り組みも報告された。大山市長は、国や県と連携し、迅速かつ正確な情報発信を行い、感染拡大防止および市民生活の安定に努めていると述べた。このような負担の軽減を目指し、先回の臨時会で承認された補正予算に基づいて施策を実行していることも言及された。
議案の中では、令和元年度の各会計に関する決算の認定が中心となり、具体的には八潮市一般会計の歳入総額が320億8,809万4,350円、歳出総額が307億2,955万8,646円となるなど、詳細な数字が示された。特に基本的な財政運営の指標である財政力指数は1.024と、前年からわずかに増加していることが報告された。
また、補正予算が提案され、社会保障・税番号システム整備費用や介護保険特別会計の繰入金などの内容が説明された。特に、民間学童保育所の開設に向けた支援や新庁舎整備に係る予算の確保が強調され、行政運営の透明性や効率性が求められているとのことである。
なお、今後のスケジュールとしては、9月18日までの会期中に複数の本会議や委員会が行われる予定となっている。全体を通じ、八潮市議会は市民ニーズに応じた柔軟かつ迅速な対応を心掛けている印象を与えた。