令和4年9月1日、八潮市議会の定例会が開催された。
第3回八潮市議会定例会の会期は9月1日から9月21日までの21日間である。
この議会では、令和3年度の年度決算や介護保険制度の改善を求める請願など、重要な議題が上程された。
市長の大山忍氏は新型コロナウイルスの影響について触れ、感染者数が増加傾向にあることを報告した。埼玉県でも1日の新規陽性者数が1万人を超える状況が続き、病床使用率が上昇している。市民生活の支援として、抗原検査キットの無料配布や、宅配サービス、医療従事者のワクチン接種を進めている。
一方、議会の委員である池谷正議員が介護保険制度の改善を求める請願書を上程した。請願内容には、介護保険制度の見直しや介護従事者の給与の引き上げが求められた。池谷議員は、「必要なサービスを利用できない実態が広がっている。負担増と給付削減の提案は認められない」と強調。介護従事者の処遇改善などの必要性を訴えた。
決算については、令和3年度八潮市一般会計でも報告され、歳入歳出が394億円を超えることが示されている。市長が提案したこの決算は、議会の承認を受ける必要がある。議員たちは決算に関連する資料が配布されていることを確認し、今後の審議に備えた。
他にも多くの議案が提案され、特に令和4年度の補正予算に関する内容が多数あった。この中には、国庫支出金や地方特例交付金の追加が含まれ、これに関連する説明が行われた。各議案の詳細な内容は議員から質疑を受けつつ進められる見込みである。市民のニーズの変化や新型コロナウイルス拡大に対する適切な対応が求められる中、この定例会が着実に市政運営に活かされることが期待される。