令和元年第4回幸手市議会定例会が12月10日に開催された。出席した議員は15名で、定足数に達していることが確認され、会議は順調に進行した。
今回の議題には、複数の重要な条例改正案が含まれており、その中には、「幸手市森林環境譲与税基金条例」や「幸手市水道事業給水条例の改正」などが含まれている。議案69号から73号までの質疑が行われたが、議長(宮杉勝男議員)は発言通告がないことを理由に質疑はなしと認めた。
続いて、議案74号「指定管理者の指定について」が議題に上がるも、同様に質疑は行われなかった。更に、議案75号から79号にかけては「令和元年度幸手市一般会計補正予算」や「国民健康保険特別会計補正予算」などに関して質疑が行われた。中でも、15番の大平泰二議員が生活保護扶助費の減額理由について質問した。
大平議員は、生活保護費の年度途中の減額に疑問を呈し、その根拠を求めた。これに対して、健康福祉部長の金子光夫氏は、生活保護受給者数の減少を挙げ、経済状況の変化を背景に説明した。
また、児童扶養手当が増額となった理由に関しては、法改正に伴い支給回数が年6回に増えたためであると金子氏は述べた。
この後の質疑では、ふるさと納税に関する議案75号の内容についての質疑が行われた。松田雅代議員が寄付金の減額理由と実績について質問し、関根一勝総合政策部長は、寄付金実績が減少している背景として返礼品や受け付け方法の見直しを説明した。
最後に、議案81号の質疑では、宮杉議長が討論を求めたが、質疑なしと認められたため、採決が行われた。結果、本案は原案の通り可決された。
この日程を通じて、様々な市政への影響を与える議案が多く、幸手市の今後の財政運営と市民生活に密接に関わる議論が展開された。次回の本会議は12月19日午前10時から予定されている。