令和6年第2回幸手市議会定例会が6月21日に開催された。議題には複数の議案や請願があり、重要な決定が行われた。
特に、議案第40号から第42号までの議案が審議され、いずれも可決される運びとなった。議案第40号では、個人番号の利用に関する条例の一部を改正する内容が説明され、質疑では「マイナンバーカードの利用に影響があるのか」という問いに対し、総務常任委員長の四本奈緒美氏が「影響はない」と述べた。
また、議案第41号においては、個人住民税の寄附金控除についての規定が整理され、公益信託制度の改正による改善効果も強調された。この規定は、市民にとって利便性が増す内容となっている。この議案と関連し、幸手市の特定公益増進法人についても質疑が交わされた。
続いて、議案第42号では放課後児童クラブ設置条例の一部を改正する内容が審議された。保護者の意見を反映させるためのアンケート調査が行われ、指導員の数についての質疑も寄せられた。このような市民参加の意見聴取が、今後の運営に重要な役割を果たすと考えられている。
その後、議案第43号および第44号についても、道路線の認定および変更が審査され、両議案とも可決された。特に、道路整備に関する質疑が行われ、将来的な地域の利便性向上が期待されるという意見が多数見られた。
議案第45号、46号では補正予算が提案され、特に民生費に関する内容の精査が行われた。市民サービスの向上を目指した施策が評価され、いずれも可決に至った。特に健康福祉関連の措置が市民に喜ばれる結果となることが期待されている。
また、請願第1号である武道館のエアコン設置に関する内容は、賛否が分かれた末に不採択となった。一方、請願第2号については、倉松川改修事業に伴う橋梁廃止の見直しを求める意見書が採択された。この背景には地域住民の生活に関わる重要な内容があったため、多数の賛成を得た。
最後に、監査委員の選任が行われ、松田雅代議員が適任とされ、全会一致で同意された。市長の挨拶で、本定例会の意義と今後の市政運営に関する展望が強調され、議会は終了した。議会運営の透明性と住民参加の重要性が示される結果となった。