令和4年12月5日に開催された令和4年第4回幸手市議会定例会では、市政に関する一般質問が行われ、市民の関心を集める多くの議題が議論された。特に、交通事故対策と権現堂堤における観光シーズンの渋滞解消については、多くの発言があり、具体的な施策の必要性が強調された。
最初に、交通事故対策について木村治夫議員が質疑を行った。彼は、安心安全対策としての交通環境整備が急務であるとし、特に高齢者や子どもを対象にした交通安全施策の実施を求めた。建設経済部長の狩野一弘氏は、歩行者の安全確保に重点を置いた道路整備の実施状況を説明し、ガードレールや平坦性を確保するための補修作業が行われていることを報告した。「利便性の向上につながるような改善については前向きに考えています」とも述べた。
次に、権現堂堤の観光シーズンにおける渋滞解消策についての議論が行われた。木村議員は、桜まつりの期間における渋滞対策を具体的に提案し、周辺駐車場の利用促進は不可欠であるとの認識を示した。市長の木村純夫氏は、来年度の桜まつりに向けて、臨時バスの運行や誘導看板の設置等により、周辺道路の渋滞緩和に努めると約束した。
さらに、教育長の山西実氏は、不登校児童の支援対策についても発言した。彼は、幸手市の不登校児童・生徒数が増加傾向にあることを指摘し、家庭訪問やオンライン授業の導入といった具体的な対策を進める必要性を訴えた。また、児童・生徒が通いやすい環境作りをすすめることが大切だと強調した。
最後に、アライグマやハクビシン等の鳥獣被害についても重要な議題として取り上げられた。市民生活部長の小川伸朗氏は、今回の会議で過去数年のアライグマ捕獲状況を詳しく報告し、捕獲器の貸出といった防除対策が進められていることを紹介した。市として、捕獲器を増やす考えがあることも伝えられた。