令和6年2月20日、幸手市議会の第1回定例会が開会された。市長の木村純夫氏は、令和6年度の当初予算に関する施政方針を述べ、重要な議案や予算の数について議会への協力を求めた。
市町村が抱える課題への対処として、木村市長は高齢化や物価高騰の影響を踏まえた施策を強調した。特に、市民生活の向上に繋がる予算案として、約33件の議案を予定している。そして令和6年度の一般会計予算額は171億5,500万円で、昨年度よりも増加する見込みである。
また、議案第1号の説明では柳下桂司市民生活部長が、せいこくの戸籍法改正に伴う手数料改正について言及し、手数料の改定内容には様々なサービスが含まれると説明した。大平泰二議員は質疑で、近隣市町村の手数料との比較を求めた。これに対し、柳下市民生活部長は、幸手市と同じく手数料を改正する市町村があることを示した。
さらに、議案第19号では令和5年度一般会計補正予算が提案された。この補正予算により、低所得者を支援するための施策が660万の一般会計繰り入れとして設定され、住民税が均等割のみ課税される世帯への支援が含まれるとした。具体的な支援内容として、低所得世帯に向けた現金給付についても説明された。
議案第20号から第24号にかけての内容では、それぞれの年度や特別会計の利用目的に応じた予算案が提案され、公共施設の老朽化対策や新たな教育施策として図られる事業が詳述された。これには、幸手駅西口土地区画整理に関する事業予算案も含まれ、地域活性化に向けた期待がかかる。
市民生活がより豊かになるよう配慮されたこれらの議案は、各議員の慎重かつ円滑な審議が求められる。また、市民の声に寄り添った行政運営の一環として、様々な地域・年齢層に向けた政策が進められる方向性も示されている。今後の議会での討議を経て、適切な施策が実現されることが期待される。