令和3年9月10日に開催された第3回幸手市議会定例会では、複数の議案が審議された。この議会では、令和2年度の各特別会計の歳入歳出決算の認定が主な議題となり、特に介護保険事業の執行結果が注目された。
議案第50号、令和2年度幸手市水道事業会計未処分利益剰余金の処分については、質疑が行われず、議案は所管の常任委員会に付託された。議案第51号の令和2年度幸手市一般会計歳入歳出決算も同様に質疑がなされず、委員会に付託された。
続いて、議案第52号から第58号までの介護保険特別会計などの決算に関する質疑があった。特に、武藤壽男議員は、介護保険事業計画の最終年度として、その総括や余剰金について質問した。健康福祉部長の小林秀樹氏は、介護保険事業の執行状況を報告し、前年の執行率が高かったことを強調した。さらに新型コロナウイルスの影響で訪問・通所サービスが減少したことも指摘しつつ、高齢者支援については成果があったと述べた。
介護保険運営協議会の法的根拠についても質問があり、こちらも明確に回答された。介護給付費準備基金についても議論が展開され、適正期限、繰越金の運用計画などが確認された。このように、会議では具体的な数字とともに予算の計画・実績が議論されることにより、視覚的にも理解しやすい内容が求められる中で、議員からは鋭い指摘が相次いだ。
さらに、幸手市家庭的保育事業や教育関連の条例改正についても質疑があり、適切な基準の設定が求められた。
議案第60号から第62号においては、質疑なしでの委員会付託が行われ、緊急性を要する事業については時間が限られているため、迅速な対応が求められる状況が浮かび上がった。議案第65号以降の補正予算に関する質疑も多く、特に保育所の給食調理業務の増額理由についてが関心を集めた。