令和5年2月22日、幸手市議会は第1回定例会の第6日目を迎え、市政に対する一般質問が活発に行われた。
最初に大平泰二議員が「桜泉園ゴミ焼却施設解体問題」について質問。彼は2002年に稼働停止した焼却施設のダイオキシン類の除去状況や耐震性について市長の見解を求めた。木村純夫市長は、同施設のダイオキシン類の除去はされていないことを明言したが、耐震性については新耐震基準を満たしていると説明した。また、解体計画は公共施設の個別施設計画に基づいて進められる予定で、国庫補助金や地方債を活用する考えがあると強調した。
次に、新庁舎建設問題に関連する質問があり、大平議員は予算の見送られた理由を問うた。市長は、必要な時期に予算措置を行う方針を示したが、具体的な進捗は示せなかった。
続いて大平議員は「水道水汚濁問題」に関し、損害賠償請求に対する市の対応も取り上げた。水道部長の柳下桂司氏は、事務の流れを説明しつつ、保険会社との協議による対応を報告した。
「治水対策について」では、河川改修における計算手法や進捗が述べられ、予想される水位差についても言及された。
さらに「神扇地区ごみ屋敷問題」では、市民生活部長の小川伸朗氏が行為者との連絡が取れた経緯を説明。改善が見られたものの、引き続き問題は残るとの見解を示した。
駅西口土地区画整理問題に関しては、進捗の遅れが指摘された。市長は、今後国庫補助金を得るための努力を続ける意向を示し、公開説明会や啓発活動の強化が求められた。
また、教育に関してスマホ依存やいじめ等の現状報告が行われ、特にスマホの影響が子どもたちに浸透している様子が報告された。教育長は、教職員研修や啓発活動が積極的に行われている旨を説明した。
最後に、今後の市政運営について市長は、持続可能な財政運営を重視し、公共施設の維持管理や防災対策に引き続き取り組む意向を表明した。市政が直面する多くの課題に対し、具体的な解決策が求められる中、議会の議論は充実した内容となった。