令和3年第4回幸手市議会定例会で、重要な議題が多く取り上げられた。特に関心を集めたのが、幸手桜高等学校との連携や地域活性化、そしてコロナウイルスワクチン接種の進捗状況である。
最初に、幸手桜高等学校の包括的連携協定について、青木 章議員は協定の具体的な内容や入学者数の推移について質問を行った。この協定は、地域の若者に郷土愛を持たせ、地域の活性化に寄与することが狙いであるとされている。総合政策部長の関根 一勝氏は、この協定に関わる8つの連携項目を紹介し、入学者数の推移についてもデータを提示した。特に、地域内からの入学者数が年々減少していることが課題として指摘された。
続いて、新型コロナウイルスワクチン接種の状況についても議論が行われた。健康福祉部長の小林 秀樹氏は、11月末時点で接種完了率が89.3%に達していると報告。市民に対し、一層の接種を促す方針を示した。また、接種率が高くなったことで、接種に対する意識も高まっているとの認識を示した。副反応についても触れ、注視していく方針を述べた。
また、県営権現堂公園の整備進捗についても話題に上がった。施設整備課の狩野 一弘部長は、2号公園の完成時期は令和4年秋頃を予定しており、地域の交流や観光振興にも寄与する形で整備が進められていると報告した。公園整備は、地域住民との連携を強化し、活性化を目的としている。
市職員の定年延長や庁舎建替えの議論も興味深い。市長の木村 純夫氏は、市の職員定年の延長や役職定年制について詳しく説明し、労働環境の改善を図る意向を伝えた。また、庁舎の老朽化問題についても、迅速な対応が必要であると強調した。
最後に、農業政策が取り上げられた。武藤 壽男議員は、地域の農業現状と市の施策について指摘。農業経営基盤強化のための新たな政策や支援の必要性を訴えた。建設経済部長は、農業政策の厳しさや将来の展望を共有し、地域の農業振興に対する市の取り組みの重要性を述べた。
今後も、これらの施策がどのように進展していくのか、注視したい。