令和5年第3回幸手市議会定例会が8月25日、幸手市議会議場で開かれた。
市長の木村純夫氏は、この定例会で条例の制定や改正、各会計の補正予算、固定資産評価審査委員会委員の選任など22件の議案が提案されることを報告した。
具体的な議案には、令和4年度の決算認定が数多く含まれ、特に重要なのは一般会計と水道事業会計の決算である。
一般会計において、歳入は199億7,015万2,100円で、対前年は2.16%の増加を見せた。歳出合計は183億4,250万2,194円で、前年対比1.94%の増であった。具体的に、市税収入は67億967万7,532円で1.43%の増、地方交付税は30億7,964万9,000円、1.30%の増となっている。
また、特別会計では、国民健康保険特別会計が58億2,155万7,557円、後期高齢者医療特別会計は7億9,798万3,068円の歳入を計上した。いずれも前年度と比較し異なる動きを見せている。
市長は、市民や関係者の協力を強調しつつ、「持続可能な財政運営を心がけながら 市政のさらなる発展を目指していく」と述べた。また、議会運営委員会の報告において、議長の不信任決議案が可決されたことに触れ、議会の混乱状態が続いていると指摘した。
この定例会では、全体の報告事項や議案に対して慎重な審議が求められる中、各議員からの意見や質疑が相次いだ。議会運営や財政問題について、今後の市政運営への影響を語る意見も多かった。特に財政健全化に対する市の取り組みが焦点となり、持続的な発展への道筋を考える重要な場となった。