令和3年第1回幸手市議会定例会において、各議員がさまざまな課題について活発な議論を展開した。特に自主防災組織の育成・支援事業、地域農業の推進、ワクチン接種事業が重要なテーマであった。
11番の木村治夫議員は、自主防災組織の育成と支援事業について質問した。木村氏は、訪問先での記録簿やデータベースの整備を求め、防災計画の現状を踏まえた具体的な支援体制の強化を強調した。また、地域防災計画策定状況についても触れ、自治会や町会単位での計画策定の重要性を訴えた。
市民生活部長の小川伸朗氏は、市内における自主防災組織の目標として、加入世帯の割合63.1%を掲げたが、さらなる組織化を進める必要性があると述べた。加えて、今後の自主防災組織への支援策についても説明し、具体的には資材購入や防災士資格取得支援の詳細を報告した。
地域農業の推進についても大きな関心が寄せられた。木村議員は、農業経営の支援や若手農家の育成について質問。市長は、歴史ある農業振興の背景を説明し、今後の施策として農業支援の計画を示した。
また、新型コロナウイルスワクチン接種事業に関する状況も議論された。ワクチン接種が進む中、各医療機関との連携の重要性が再確認された。健康福祉部長の小林秀樹氏は、接種会場としてウエルス幸手や公民館を候補に想定していることを報告。接種体制についても医師や看護師の手配を進めており、万全を期していると強調した。
最後に、老朽施設の管理支援対策についても課題であった。総合政策部長の関根一勝氏は、新型コロナウイルスの影響により、予算計画が困難な状況であることを認め、引き続き財政状況を注視しながら計画の見直しを図ると答えた。