令和元年9月26日、幸手市議会は第3回定例会を開催し、各議案の審議が行われた。
議案の中には、平成30年度の各会計の決算や条例の改正が含まれており、その内容が慎重に審査された。まず、議案第39号では平成30年度幸手市水道事業会計の未処分利益剰余金の処分について報告がなされた。建設経済常任委員長の松田雅代議員は、「質疑および討論はなく、原案可決を求める」と述べ、賛成全員の起立によって可決が決定された。
続いて、議案第40号の平成30年度一般会計歳入歳出決算の認定が行われた。総務常任委員長の木村治夫議員による報告では、市税の徴収率向上が評価され、特に法人市民税の減額と個人市民税の増額が取り上げられた。結果、賛成多数で認定が可決された。
さらに、平成30年度国民健康保険特別会計や後期高齢者医療特別会計についての議案も、一括処理され全議案が賛成全員で原案どおり認定された。特に、国民健康保険特別会計では、埼玉県との共同運営が進む中で、安定した財政運営がなされているとの報告があった。地域医療の充実に向けた取り組みが評価され、全会計が滞りなく処理された。
また、議案第48号から第56号までの条例改正も同様に進められ、幸手市の財政運営に関連する条例の整理も行われた。これには、職員の給与関連や各種手数料に関する改正が含まれ、すべての改正に賛成があり、可決された。特に幸手市消防団員関連の条例改正では、長年の運営が見直される点に注目が集まった。
最後に、令和元年度の各会計補正予算が報告され、特に農業集落排水事業特別会計などの補正が行われた。これにより地域インフラの整備が一層進むことが期待されている。全ての議案は賛成多数で可決され、議会は閉会の運びとなった。成田副市長は、議員の協力に感謝し、今後の市政運営に向けた姿勢を示した。