令和元年6月の幸手市議会定例会において、主要なテーマが取り上げられ、特に幸手駅西口からのバス路線新設や相続人のいない空き家の対応が議論の焦点となった。
最初の議題では、青木章議員が幸手駅西口と久喜駅を結ぶ新しいバス路線の必要性を強調した。青木議員は、「新たなバス路線は市民の便宜を向上させる重要な手段」と述べ、特に自由通路がオープンした後の交通の便を考慮し、西口停車場線の進捗状況を尋ねた。建設経済部長の手島秀明氏は、西口停車場線の道幅やアクセス供給状況を説明し、安全面を考慮しつつ、道路整備を進める意向を示した。
その後の一般質問では、相続人のいない空き家の問題に対しても意見が交わされた。市民生活部長関根一勝氏は、空き家の数を394件とし、県の政策と連携を図って問題解決に努めていると強調した。一方、大平泰二議員は、ごみ屋敷問題の進捗状況について質問し、行政の対応として文書指導やボランティアを募るなど、柔軟な施策の必要性を訴えた。市民への配慮と、スムーズな施策推進が求められている。
また、アフタースクールの課題にも触れられ、教育長の山西実氏は、参加児童が増加した中、講師の労働条件についての変化を説明した。労働条件の見直しによる影響が懸念される中、今後の運営については慎重な検討が必要だとの認識が示された。
最後に、治水対策についても重要な議題として扱われた。特に、幸手市の主要な水路とその管理について詳しい議論が交わされた。建設経済部長は、現在の水管理体制や今後の施策に関して詳細な説明を行い、その重要性を訴える発言が多く見られた。
全体を通じて、市民の安全確保や利便性向上を目指すための具体的な行動が求められ、議員たちの活発な意見交換が行われた。