令和4年度第1回幸手市議会定例会が開催され、主要な議題が審議されました。特に、幸手市の一般会計予算と国民健康保険特別会計予算が注目され、その内容が議員たちによって詳細に議論されました。
市長の木村純夫氏は、令和4年度の一般会計予算において、市税が0.3%の減少を見込んでいると明らかにしました。国全体の地方財政計画では税収が7.7%増の見込みですが、幸手市は厳しい経済情勢を反映し、この減少を考慮したとのことです。これは、特に市民税の個人課税分が大きく影響しているためで、過去の緊急事態宣言による経済的な落ち込みが要因とされています。
また、公共施設の脱炭素化やデジタル化の推進についても議論が交わされ、木村市長は市としての取り組みを強調しました。具体的には、電気自動車充電器の設置や、デジタル技術を活用したサービスの向上などが挙げられました。これらの施策には国からの補助金を活用する計画も含まれています。
さらに、農作物への鳥獣被害とその防止策についての市の取り組みも報告されました。野良猫の被害が問題視され、「さくらねこ無料不妊手術事業」に予算が示され、繁殖を抑制することによって苦情の軽減を目指すと述べられました。これに対して一部議員からは、他の動物による被害の軽減策についての要望がありました。
会議では、その他にも育児休業関連の条例や個人情報保護条例、国民健康保険税に関わる改正が提案され、委員会への付託が決定されました。議員からは売上げの増加や財源の確保といった具体的な事例を挙げる質疑があり、市に対してはより一層の改善が求められている様子が伺えました。
このように、本定例会では、幸手市の未来に影響を与える重要な議題が多く取り上げられ、議員たちが活発に討議を行ったことが印象的でした。市側としては、今後も市民の声を反映しながら、有効な施策の推進に努めることを誓ったと語られました。