令和3年第2回幸手市議会定例会が6月3日、開催された。議題には新型コロナウイルス感染状況についての報告や、市民への感染対策をどのように行うかが議論された。特に、大平泰二議員は感染源や療養の実態を詳しく問いただし、健康福祉部長の小林秀樹氏は182名の感染者が確認されていると説明した。
続いて、小林英雄議員による新型コロナウイルスワクチン接種の進捗状況についての質問があり、接種体制の拡大についても検討が進められていることが報告された。市の計画では、75歳以上に対し追加接種も考慮されているが、対応が急がれる状況である。
また、公共施設についての質問もあり、幸手市の公共施設の現状と今後の計画策定について、特にエレベーター設置や交通アクセスの改善が求められた。市の建設経済部長・狩野一弘氏は、住民の声を聞き、適切な施策を講じることに言及した。
加えて、職員懲戒処分に関わる公正委員会の裁決についても議論となり、元職員に対する処分が取り消され、その背景や影響に関して情報の透明性が求められた。市長の木村純夫氏は、経緯を真摯に受け止め、今後への教訓とする姿勢を示した。
さらに、核兵器禁止条約の成立についての意見もあり、幸手市として国への要望書提出の可能性に言及し、市が平和事業に取り組む意義が再確認された。
最終的に、栄地区における県道の草刈りや改善要望、また、幸手団地のエレベーター設置、内周道路の改善についても市民の声が反映され、積極的に対応が進められていくとのこと。市としては、今後も住民の安全と健康を守る施策を強化していく方針である。