令和3年12月3日、幸手市議会は第4回定例会を開催し、様々な議題について議論を交わした。特に注目されたのは、交通安全施設整備事業と市道1-5号線の交通状況に関する発言であった。市道1-5号線、通称香日向中央通りの交通問題について、枝久保喜八郎議員は、通行車両の大型化が進んでおり、周辺住民に大きな影響を与えていることを指摘した。
「この通りは片側1車線であり、周囲には住宅が並んでいます。物流の中心がトラック輸送となっている中、超大型車両が通行することで、騒音や振動が住民に与える影響はかなりのものです」と述べた。さらに、道路の補修状況についても言及し、「危険な状態が続けば事故を引き起こす可能性が高まります」と懸念を示した。これに対し、建設経済部長の狩野一弘氏は、現状を把握している旨を述べ、必要に応じて舗装修繕を行う意向を表明した。
次に、地域脱炭素移行対策についても重要な議題となった。市民生活部長の小川伸朗氏は、「幸手市でも国の脱炭素ロードマップに沿って、気候変動に適応した施策を進めていく必要がある」と強調した。市は、公共施設に太陽光発電を設置し、再生可能エネルギーの利用を促進する考えを示し、国からの支援を得ることを目指す構えを示した。
観光振興に関しても議論が行われ、桜まつりの中止についての説明が行われた。市長の木村純夫氏は、「新型コロナウイルスの影響を考慮し、中止せざるを得なかった」と発言。この影響は観光産業にも多大な影響を与えているため、今後の施策についても検討が求められることとなった。
最後に、国民健康保険保養施設の規則についても質疑が行われ、特に旅行代理店との関係について議論された。市民に対する支援を図るためには、柔軟な対応が必要であるとの意見が述べられた。関係者は、市民の意見を反映し、今後の政策に生かしていく方針を示した。今回の議論を通じて、住民の生活に直結する課題への迅速な対応が求められることが再確認された。