令和3年第1回幸手市議会臨時会が、令和3年2月9日に開催された。
本会議では、新型コロナウイルスワクチン接種を目的とする「令和2年度幸手市一般会計補正予算(第10号)」が提案された。
木村純夫市長は、この予算が市民の安全・安心に直結する重要なものであると強調した。議案に対する質疑が行われ、特にワクチン接種の実施体制や接種場所に関する議論が活発に進行した。
海老沼隆夫議員は、地域の高齢者が便利にワクチン接種を受けられるよう、集会所や病院での接種を要望した。これに対し、小林秀樹健康福祉部長は、接種会場については現在検討中であると述べたが、利便性を十分に考慮する必要があると認識していると答弁した。
また、大平泰二議員は、予算案の内容が市内医療機関との契約に関して不明瞭な点があると指摘した。特に、個別接種の契約については、複数の医療機関との間で確認していく必要があると強調した。
議案第1号の内容に関しては、総合政策部長の関根一勝氏が詳細な説明を行った。歳入については、新型コロナワクチン接種のための国からの補助金が見込まれ、歳出にはワクチン接種に伴う各種経費が計上された。歳入欄には、国庫支出金として2億2,993万6,000円の記載があった。
また、議員からは会議の進行方法や資料配付の適切性を問う声も上がった。健康福祉部長は、コールセンターの運営や、ワクチン接種に際する業務委託についても言及した。市は、現状を踏まえてワクチン接種のスケジュールや体制を進めていく構えであると発表した。
最後に、木村市長は本会の議案が承認されたことへの感謝の意を示し、今後の市民の健康と安全が確保できるよう努めていく必要があると締めくくった。本議案は可決され、会議は終了した。