令和4年2月22日、幸手市議会の会議が開かれ、様々な議題が取り上げられた。
特に注目されたのは、市内循環バスの充実についての議論である。市長の木村純夫氏は、1月4日から運行を開始した市内循環バスについて、市民の利便性の向上を目指すと強調した。その運行開始以来の利用状況は、1月の間で合計1,242人とのことで、今後さらなる利用促進が求められている。問題点としては、バスの本数や停留所の間隔が課題であり、今後増設や本数の見直しが検討される見込みである。
新型コロナウイルスに関する現状についても報告された。市内では842名の感染が確認され、その状況が把握されている。教育部長からの説明によると、学校では健康観察や感染防止策が実施されているが、学級閉鎖や臨時休業もまん延防止等重点措置により影響が出ている。また、新型コロナウイルスの影響で、受験生を含む子どもたちへの影響が懸念される中、タブレット端末を活用した学習支援が展開されており、保護者へのサポートが強化されている。
文化祭に関しては、令和2年度と3年度の中止が続いたため、令和4年度の開催に向けての工夫が必要とされていた。市は新たな感染防止策を実施した上で開催を目指し、文化芸術の活性化を図る計画を進めていることが示された。特に、オンラインでの発信が期待されており、自宅からリモートでの参加が可能となることで、参加者の幅が広がることが期待されている。
プラスチックごみに関しては、慢性化する問題として注目が集まっている。市民の皆様にはリサイクルの重要性を再認識してもらう必要があり、今後もさらなる広報活動が求められた。市民生活部長は、市内のごみの分別意識の向上を訴え、全市的な環境意識を高める取り組みが行われることを確認した。
市長は、今後も市民の声を取り入れ、環境問題や文化の振興に取り組んでいく考えを表明した。市内循環バスの充実や新型コロナウイルス対策の強化、文化祭の活性化を通じて、幸手市の持続可能な発展に寄与することを目指す。