令和3年第3回幸手市議会定例会では、主に市政の重要課題が提起された。特に循環バスの運行開始や商工観光課の工業団地等相談窓口設置に関する質問が注目を集めた。次年度の循環バス運行開始日が告知され、中央コースと東西各コースで計5路線が運行されることが発表された。市民生活部長の小川伸朗氏によると、ノンステップバスやワゴンタイプの利用が予定されており、料金は大人200円、小学生100円、未就学児は無料である。吉田地域から市役所経由でウェルス幸手へも安価にアクセス可能なことから、多くの市民利用が期待されると述べられた。商工観光課の相談窓口設置については、企業誘致や地域経済の活性化を狙い市が進めたもので、相談業務の一元化を図ると説明された。また、幸手市の桜に関しては、外来害虫クビアカツヤカミキリの対策が強調され、被害木の薬剤処理とネット設置により早期発見と早期駆除が進められている。再発防止に向けて、市民の啓発活動にも力を入れ、高齢者を中心に地域全体での協力が求められる。
加えて、窓口トラブルに関する一般質問にも多くの市議が関心を寄せ、議事が進行した。本田謡子議員は、特に自宅療養者への支援措置について言及し、医療体制が逼迫している中での対応策の重要性を指摘した。市長は、感染者情報の公表や窓口の統合を含む対策の見直しに意欲を示し、今後も市民に分かりやすい情報提供を行うと強調した。また、幸手市の平和事業としての取り組みも話題に上り、作文や写真展を通じた平和教育の充実が求められた。新型コロナウイルス感染防止対策が引き続き重要視され、それに伴う市民とのコミュニケーションの在り方が問われた。
新型コロナウイルス対応に関しても、ウイルスの蔓延を避けるための具体策が数多く提案され、必要な情報の共有や市民への啓発が一層重要であると認識された。市長は、今後も感染対策と公約の実現に向けた取り組みを併行し、幸手市の未来を切り開く管理者としての責務を果たすとしている。