令和2年第2回幸手市議会定例会が6月4日に開催され、一般質問が行われた。今回の議会では、幸手中央地区産業団地の促進、交通安全対策、高齢者対策について多様な意見が出た。
まず、幸手中央地区産業団地の進捗状況に関して海老沼隆夫議員は、株式会社ニトリの計画進捗を尋ねた。この質問に対し、建設経済部長の狩野一弘氏は、ニトリが今後の計画を見直していることを示した。海老沼議員は、操業未開始の区画周辺の管理を市が行う必要があると訴え、市としての対応を求めた。
次に、交通安全対策についても海老沼議員が質問し、特に通学路の雑草除去が急務であると強調した。建設経済部長は、サポーター制度を活用しての除草作業を進めていく姿勢を示したが、全ての道路に対する対応は困難であるとの見解も述べた。これに対し、議員からは早急な対策を求められた。
さらに、高齢者対策に関して、海老沼議員は、地域の集会所での出張講座の充実を求めるとともに、高齢者のデマンド交通利用の改善についても質問した。健康福祉部長の小林秀樹氏は、地域での自主的な活動を支援するための取り組みを強調し、今後のニーズに応じた情報発信を行う意向を示した。
加えて、新型コロナウイルス感染症への対応についても議論ができた。市長は、国からの地方創生臨時交付金1億7,200万円を活用した施策を報告し、医療提供体制の整備や地域経済への影響についても言及した。このように、今回の議会は市民の健康と安全を対策するための重要な議論の場となった。