令和3年6月11日、桶川市議会第2回定例会では新型コロナウイルス対策が主要議題となり、特にワクチン接種の進行状況が報告された。市長の小野克典氏は、接種が順調に進んでいると述べ、基本的には7月末までに全高齢者の接種を完了する見込みであると強調した。しかし、接種後の副反応への対応や、高齢者の方々が仕事や介護を休むことができる体制については、今後さらに検討が必要であると認識していることを明らかにした。
また、医療機関でのワクチン接種に関する課題もある。市民からは、予約が取りにくいといった苦情が寄せられており、これに対する対策として市は県と連携しながら、接種体制の強化に努めていく方針である。ワクチン接種における透明性や適切な情報提供が求められる中で、市民の信頼を得るための取り組みが急務とされる。
飛行学校の整備工事に関しては、指定文化財としての施工管理が問題視されている。過去の議会で指摘された修正箇所に関し、現場での確認が未完了であることが報告された。特に、古材と新材の取り扱いや、工事の瑕疵担保責任について明らかにされていない点が市民や議員から懸念されており、透明性の不足を指摘する声が相次いでいる。市は、今後の建物の維持管理を行う上で、記録の保存も徹底していくと説明した。
バリアフリー化についても議論がなされた。特にマインの階段部分へのスロープ設置が市民からの強い要望であり、選挙管理委員会もその必要性を認めていることを確認。市としては民間事業者との協議を通じて、実現に向け尽力する意向を示した。しかしながら、具体的な進捗は見られず、依然として市民の期待を裏切る形になっている。
教育においては、オンライン学習が無料で利用できる環境整備の必要性が強調された。特に経済的に困窮する家庭への支援が求められ、今後の検討課題として掲げられている。その中で、家庭での使用が進むことへの対策や、現行の課題の整理が必要であるとされた。