令和6年3月26日に開催された令和6年度桶川市議会第1回定例会において、令和6年度一般会計予算などが審議された。今回の予算では、282億7,600万円が計上され、前年度比で約6.9%の増となった。これに対し、北村あやこ議員は反対討論を行い、予算計上の内訳に対する疑念を強調した。
北村議員は、特に物価高騰と市税の減少に懸念を示し、過去の借金と同様の状況を繰り返すことになりかねないと警告した。彼女は「歳入は限られているため、後世にツケを残していることになる」と述べ、29位の財政力指数がさらに低下する恐れがあるとも指摘した。
一方、仲又清美議員は一般会計予算案に賛成の立場を表明した。彼女は、道の駅整備に必要な増額や、子育て支援に関する施策を評価し、今後の市民生活向上につながることを期待した。仲又議員は「道の駅は地域魅力の発信と産業振興にも寄与する」と述べ、予算実施の意義を訴えた。
また、教育委員会委員に井田佳代子氏が選任され、市長は硬直した公共料金の問題についても苦言を呈した。特に、下水道料金の上昇が市民生活を圧迫する懸念があるという意見もあった。
続く請願に関しては「学校給食費の無償化」についての報告があり、請願1号は趣旨採択された。北村議員はこの採択に反対し、「議会の真摯な姿勢が問われている」と再度強調した。