令和5年9月20日、桶川市議会第3回定例会が開催され、市長や各部長がそれぞれの議題に関して説明を行った。この中では特に、サンアリーナの改修や市内小中学校の特別教室のエアコン設置、民間防災倉庫の設置が議論された。
まず、サンアリーナの改修については、相馬正人議員が主に触れた。サブアリーナの雨漏りの状況やエアコン設置についての質問に対し、教育部長の西納聡氏は、サブアリーナに関しては特殊な屋根構造により、現時点では設置を検討中であると述べた。
次に、市内小中学校の特別教室へのエアコン設置についても議論され、現状では普通教室にはエアコンが設置済みだが、特別教室への設置は未だに進んでいないため、その必要性が強調された。西納教育部長は、特別教室への空調設備の設置についても検討を進めていると説明した。
また、民間防災倉庫の設置に関しては、金子由則環境経済部長が説明し、全26か所に設置されていることを述べた。備蓄物資の管理についてもペースや方法が説明され、各自治会が行っている地域での防災訓練も重要とされていた。特に、各避難所での物資の配布について、スタッフの確保等も課題として取り上げられた。
その後、仲又清美議員らが進めたバリアフリー化や歩道の安全性確保についても注目が集まり、江森誠一議長が安全対策について重要性を再確認した。市民からの意見も挙がり、歩道の段差や雑草管理の改善が要望され続けている。
このような状況を踏まえ、桶川市では、地域経済活性化とまちづくりのために各セクターの連携を強化し、駅周辺整備や商店街振興などの支援策も展開する方針を示した。また、様々な自治体の成功事例を参考にし、民間活力の活用を重視する方針も確認された。特に、観光資源としての道の駅設立など、地域内回遊性を高める取り組みについても熱心に議論が交わされた。
最後に、今後の学校給食における地元産物の利用や育児支援政策についても地域活性の観点から重要視され、特に若者世代への施策が今後の人口増加につながると期待された。本会議では、地域資源を最大限に活用し、一体的に組織横断的な施策を展開することへの市の意義も再確認された。