令和5年12月20日に行われた桶川市議会第4回定例会では、子育て支援や駅周辺の環境改善など多くの重要な課題が議論された。
特に、話題となったのは「子育て支援について」で、公明党の仲又清美議員が、令和5年度保育施設および放課後児童クラブの待機児童問題について質問を行った。福祉部長の桐生典広氏は、現在保育施設で51人、放課後児童クラブで17人の待機児童がいると報告した。これは特に令和5年度当初の保育施設では64人待機し、途中入所者が減少した結果であるという。また、令和6年度の入所申し込み状況は前年並みで、放課後児童クラブの申し込みが増加していることも明らかにされた。
また、子育て支援を強化するための施策に関しても議論がなされ、今後の見通しとして保育の無償化についての意見が出た。福祉部長は、国の動向とともに、全ての第2子保育料の軽減を令和6年度から実施する予定であると述べた。特に、低年齢児への経済的配慮を求める声が大きいことが示された。
次に、駅周辺の環境改善についても触れられた。細谷文人議員は、駅東口周辺の危険な状況について質問し、接触事故の件数や安全対策についての詳細を求めた。都市整備部長の沖田圭一氏は、令和3年度に1件、令和4年度に0件、令和5年度(10月31日まで)で1件という接触事故件数を数字で示した。また、仮設送迎場や照明の設置によって、歩行者が安全に通行できるようにしているという報告があった。
最後に、オンライン申請の推進についても議論され、川辺吉展企画財政部長は、オンライン申請の現状を説明し、LINEを利用した申請の導入計画についての情報も共有された。市では、国のガイドラインに準じて行政システムの標準化を進めることが優先事項であるとし、オンライン申請の導入に向けて検討を続けることを強調した。
全体として、子育て支援の充実が求められる中で、住民の声を反映した施策が今後も期待されるとともに、駅周辺の安全対策の強化が急務であることが改めて認識された。