令和2年3月26日、桶川市議会の第1回定例会が開催された。議会では議事日程に沿って様々な議案が上程され、討論が行われた。特に注目されたのは第6号議案、令和2年度の桶川市一般会計予算の討論であり、議員たちが各々の立場から意見を述べた。日本共産党の星野充生議員は、予算案に反対の立場から討論を行い、特に新型コロナウイルスの影響を考慮し、市独自の施策を反映させる必要性を訴えた。彼はまた、予算は政府の見通しに依存すべきではなく、市民に対する手厚い支援を惜しむべきでないと強調した。さらに、会計年度任用職員制度についても懸念を示し、職員の働く環境を考慮した政策の必要性を訴えた。
これに対して、新政会の相馬正人議員は、予算案には賛成の意向を示し、厳しい財政状況の中で策定された予算であることに理解を示した。必要不可欠な事業に予算が計上されている点を評価し、地域経済の復興へ向けた努力を求めた。
このような議論が続く中、議長は議案の採決を行った。最終的に、第6号議案が可決され、令和2年度の一般会計予算が成立した。議会は新型コロナウイルスの影響を受けつつも、予算の執行について議員たちの意見を尊重し、地域の声に寄り添った施策の推進を誓っている。
また市長の追加提出議案において、副市長などの人事に関する議題も取り上げられ、全会一致での同意が得られた。市長は会議の最後に改めて、健康や安全に対する配慮を促し、市民へのサービス向上に全力を尽くすことを表明した。