令和元年12月24日、桶川市議会第4回定例会が開催された。
議題では、教育問題、安全対策、終活支援について議論がなされた。特に、プログラミング教育や英語教育の必修化と、市内小学校におけるこれらの環境整備状況が取り上げられた。
にいつま亮議員は、プログラミング教育と英語教育の必修化に関連する3つの質問を掲げた。「プログラミング教育を行うための環境整備の状況」「教育とプログラミング教育の関連性」「保護者への周知の在り方」を尋ねた。教育部長の家徳丈夫氏は、プログラミング教育は新たな科目ではなく、既存の授業に取り入れる形で行うと説明した。特に、5年生では算数や理科の授業で活用し、論理的思考を育む狙いがあることを強調した。
その後、プログラミング教育だけでなく、英語教育についても言及した。令和2年度から小学校で外国語活動が開始され、その内容が中学校との連携に影響を与えることも議論された。国の学習指導要領に則り、特に外国語教員の配置についても考慮が必要であることが指摘された。
次に、登下校時や災害発生時の安全確保について議論が行われた。にいつま議員は、市内小中学校における交通事故の発生件数や事故の主な発生状況を尋ね、教育委員会が行う安全対策や地域との連携に関心を示した。教育部長は、市内での事故件数が軽傷にとどまっていることを報告し、通学路点検や交通安全指導員の活動状況を説明した。なぜ事故が発生したのか、地域における安全対策の重要性も訴えられた。
最後に、終活支援についての質問がなされ、今後の高齢者増加に伴い支援が求められることが再確認された。桐生典広健康福祉部長は、単身高齢者世帯数の増加を指摘し、その傾向がいかに今後の支援に影響を及ぼすか述べた。また、エンディングノートに関する市の取り組みも言及され、市民講座や民生委員との連携が強調された。
この議論を通じて、教育の質の向上や子どもたちの安全確保、さらには高齢者支援の重要性が再確認された。市としては今後もこれらの課題に積極的に取り組む方針が示された。