令和2年6月10日、桶川市議会は新型コロナウイルス感染症対策に関する議論を行った。特に重要なトピックは、公共施設と学校再開に関する姿勢と論点だった。
議会では、山中敏正議員が新型コロナウイルス感染者数の減少を強調し、市が取り組む感染防止対策の重要性について述べた。彼は現在も施設利用などで感染者が出た場合の具体的な対策を問うた。
一方、桐生典広健康福祉部長は、公共施設においては消毒液の設置や飛沫感染対策としてビニールカーテンを設置することを明言した。職員のマスク着用の徹底を求め、市民にはマスク配布を行っているとした。また、職員が感染した場合の対応策についても、保健所の指示に従い、濃厚接触者の特定と自宅待機を指示する方針であると発言した。このように、市全体で感染防止に努める姿勢を明らかにした。
学校再開に際して、教育部長は、まず自宅待機をしていた児童生徒への特別な配慮の必要性を語った。教育現場では、以前にも増して学習面に遅れが見られる中、児童生徒が安心して学校生活に移行できるよう、学習指導補助員や相談員によるサポートが必要であると訴えた。また、特に中学3年生については、受験に向けた取り組みについても言及し、段階的に再開し、授業面での補完を図ることを強調した。
経済面についても、新型コロナウイルスの影響は依然として深刻である。市は、売上高が前年同月比で減少した小規模事業者を支援するための給付金制度を設け、広報を通じて必要な情報提供を行っている。現在、具体的な支援策を模索しているところであり、今後は新たな生活様式に適応した施策を考える必要があるとの認識を示した。
この議論を通じ、桶川市は市民の命と生活を守るため、引き続き新型コロナウイルス感染症対策に全力を挙げて取り組む意向を示した。このような姿勢が市民からの信頼を得るためにも重要であるとされた。