令和4年9月、桶川市議会では、星野充生議員が一般質問を行い、教育施策と市民の安全対策に関する重要な課題を取り上げた。
特にエスコートゾーンの設置についての質問は、多くの関心を集めた。星野議員は、視覚障害者の通行の安全を確保するため、エスコートゾーンの設置が必要であると指摘した。この件に対して環境経済部長の金子由則氏は、音響式信号機が設置されている横断歩道に優先的に設置する必要性を述べつつも、現状では相談や要望がないため、積極的な働きかけが不足していることを認めた。警察庁の指針に従い、必要に応じて要請していくとの意向を示した。
また、星野議員は教育に関連して保護者負担軽減の重要性について言及した。現状、小中学校では授業料や教科書は無償であるものの、副教材や制服は依然として保護者の負担となっている。教育部長の吉田泰宏氏は、その負担は各自1万円程度に及ぶとのデータを提供し、就学援助にて支援を行っていると説明した。星野議員は、この制度の拡充を訴え、特にコロナ禍による影響を考慮した場合、財政支援が求められるとの立場を強調した。
さらに、夏季の水泳や体育授業に関する質問も行われた。男女共学の水泳授業について議員は異性との授業に懸念を表し、児童生徒の意見を尊重した配慮が必要であるとの意見を述べた。教育部長は、現在の指導方針を説明しつつ、ジェンダーレスの意識を持つ重要性を強調した。
加えて、不登校支援の重要性も議論された。教育長の岩田泉氏は、全国的な不登校児童生徒数の増加について懸念を示し、これからも支援を強化する考えを述べた。今後の取り組みとして、ICTを通じた学習支援が進められており、さらなる支援の充実が期待される。
これらの質問を通じて、自市の施策が市民の安心と教育環境の向上に寄与するよう、継続的な対応が求められていることが明らかとなった。