令和2年8月28日、桶川市で第3回定例会が開かれ、市長の行政報告が行われた。新型コロナウイルス感染症対策の取組が中心となり、様々な施策が報告された。
市長の小野克典市長は、この1年間に実施した新型コロナウイルス対策について詳細に説明。特に、感染拡大防止に向けて32回の対策会議を開催し、情報共有を徹底したことを強調した。また、スポーツジムの運営再開や公園利用の再開など、利用者に対する感染防止策も講じていると述べた。
経済支援に関する報告も大きなポイントである。小規模事業者への支援給付金に関しては、前年同月比で売上高が5%以上減少している比較少数の事業者を対象に、給付金を支給している。この政策は311事業者から申請があり、227事業者に2030万円が支給された。
また、特別定額給付金事業については、昨年度、約99.55%の世帯に給付を完了していると報告。その結果、給付対象世帯数は3万2,956件、うち3万2,807件が給付済みで、ほぼ全世帯に対して支援がなされた形だ。
市制施行50周年を迎える中、小野市長は記念事業についても言及した。新型コロナウイルスの影響で多くの行事が中止・延期となっており、記念事業の期間を来年度の11月2日まで延長することを決定した。記念式典も予定しており、状況を見極めながら進めていく意向を示した。
さらに、災害時に備えた段ボール製品の調達についても協定を締結し、日藤ダンボール株式会社との連携を強化した。これにより、避難所に必要な物資の調達が円滑に行われる見込みである。
続いて、市長提出議案が上程され、今期定例会の会期を28日間に設定することが議決された。議案の内容は令和元年度の各種決算報告や補正予算についてで、都市整備や福祉関連施策が多岐にわたるとのこと。特に、住民との関わりを深め、地域のニーズを考慮した予算編成を目指すとのことだ。