令和3年6月10日、桶川市議会は定例会を開催し、市長及び各担当者が市政について質疑応答を行った。主要な議題として、産婦人科の誘致やデマンド交通の導入、小中学校の体育館へのエアコン設置が挙げられ、これに対して各議員から様々な意見が交わされた。
まず、産婦人科の誘致に関して、小野克典市長は、過去8年間の取り組みとして、北里メディカルセンターや医師会との意見交換を行ってきたと述べた。しかし、全国的な問題であり、誘致が非常に厳しい現状が続いていることに悩みを示した。また、具体的な支援策についても言及し、今後も医療資源の活用や地域の状況を踏まえ引き続き努力することを強調した。
次に、デマンド交通についての質問では、市民生活部長が、他自治体の実施状況を参考にしつつ、本市における公共交通の利便性向上を目指していると述べた。また、現在の円滑な循環バス運行とのバランスを考え、デマンド交通の活用も視野に入れているとした。
小中学校の体育館へのエアコン設置については、教育部長が、既に計画しているが、導入には時間と一定の予算が必要であると説明し、県からの補助制度の活用を検討すると述べた。
公共施設の在り方について、企画財政部長が、新たなコミュニティ拠点の整備について地域の意見を伺う予定と説明した。この際、地域住民が利用できるような施設の機能についての検討が必要であると述べた。また、平和都市宣言に関して市長は、平和の重要性を訴え続けることが不可欠であると強調した。
コロナワクチン接種に関する質問では、健康福祉部長が、接種率が30.5%に達しており、今後の目標として高齢者の接種完了が7月末を見込んでいると報告した。予約システムの問題に関しては、回線増設や他の公共施設での予約支援を検討していると述べた。また、キャンセルの対応についても複数の手段を用意し、効率的に進める考えを示した。
最後に音響式信号機について、設置状況とその基準について市民生活部長が説明し、その必要性を周知させる方策を検討していると述べた。 国民の権利を守り、安心安全な生活ができるよう各施策は引き続き進められており、今後の市の動きには更なる期待が寄せられる。