桶川市議会、環境問題特化のごみ処理施設整備議論が白熱

令和2年9月の桶川市議会定例会が16日に開催され、議員5名が一般質問を行った。この中で、最も注目を集めたのが江森誠一議員によるごみ処理施設整備事業に関する問いかけである。同議員は、昭和50年に環境センターが設立され、40年以上にわたりごみ処理を行ってきた経緯を述べた。環境センターは昨年の3月に停止し、新しいごみ処理施設の整備が急務となっている中、埼玉中部資源循環組合が解散した影響について説明した。現在、桶川市は他団体にごみ処理を委託しているが、対応が不安定であることが懸念される。それに対し金子由則市民生活部長は、幅広い選択肢からごみ処理施設の早急な構築を目指すと述べた。江森議員は市民への説明責任についても言及し、情報発信を強化してほしいとの要望をした。教育に関しては、質疑の中で新型コロナウイルスの感染拡大を受けた授業進度に対する懸念が示された。特に中学生においては学習の遅れが指摘され、教育部長は授業時間確保の工夫や保護者への情報提供の重要性を強調した。この質疑の中で確認が必要な点、楽観的に捉えられない状況が浮き彫りとなった。さらに北村あやこ議員は、コロナ禍でのごみの取り扱いや医療体制について言及し、地域の医療環境の必要性を訴えた。地域医療を巡る現状や課題についても活発な意見交換が行われ、市長は今後もケア体制の整備が重要であると認識している様子が窺えた。次回の議会では、このような問題にさらに踏み込んだ議論が期待される。