令和2年第2回越生町議会定例会が開催され、多くの議員が集まり、新型コロナウイルスに関する重要な議題が取り上げられた。
議会では、新型コロナウイルスの影響が町民生活や商工業に及ぼしている状況について、さまざまな質問がなされた。特に、議員の新井康之氏は「医療従事者に感謝申し上げる」とし、感染症拡大防止策を求める姿勢が強調された。
新井氏は、「教育に関する情勢を重要視している」と述べ、臨時休校の影響で未履修となった授業時間の確保や、学習評価の方法について詳しく説明を求めた。学務課の関口学学務課長は、「臨時休校による未履修時間はおよそ90時間と算定されている」とし、学校の取組として、夏休みの短縮を計画していることを明かした。生徒が充実した学びを得るため、さまざまな調整を行う方針である。
また、町民の生活についても質問があり、「町には感染者が発生しており、医療体制が不安視されている」との指摘があった。提案されたのは、軽症者を収容する施設の確保や支援策の充実であり、町長は、「感染者数が増加した場合、臨時の対処が必要」と考えを述べた。
商工業者に対する支援策について、新井氏は「倒産や廃業が懸念される中で、町独自の支援が必要である」と訴えた。町では支援金給付や飲食店応援事業を実施しており、町長は「迅速な対応が求められている」と強調した。特に、越生町では中小企業や個人事業主を支援する様々な施策を策定し、地域経済の活性化を図る考えであるとのこと。
教育、町民生活、商工業者への施策について、議論が続く中、行政側は柔軟に対応していく必要があるとする発言が目立った。各課長もそれぞれの分野で対応を進める旨を報告しており、今後の方針が期待される。