令和4年9月定例会が、埼玉県川口市議会で開会した。
会議は、8月26日に川口市長・奥ノ木信夫氏が招集を告示、9月2日から始まった。会期は全体で28日間にわたり、42名の議員が出席している。初日は出席理事者の報告を受け、議事日程の確認に進んだ。
議長の杉本佳代氏が、本定例会の会期を決定する際、議員から異議は出なかった。結果、令和4年9月2日から9月29日までの全日程が承認された。会議の進行中、報告事項の説明が行われ、主に専決処分に関する内容が言及された。
特に、報告第22号では、令和3年度川口市一般会計継続費精算報告書について取り扱われるなど、しっかりとした経費確認が求められた。加えて、教育委員会から提出された報告書も紹介され、市民生活に直結する内容が多かったことが特徴的であった。
議長からの報告を受け、続いて閉会中継続審査案件の審査報告が行われ、各特別委員長からの報告が行われた。宇田川好秀議員が都市基盤整備・防災力向上特別委員長として、SKIPシティの利活用や救急・救命体制の充実について発言し、これに対して質疑応答が交わされた。
同様に、地域活力・市民生活向上特別委員長の吉田英司議員も新庁舎建設の進捗やごみ制度改革に関する報告を行い、地域の皆さんとの連携が重要である旨を強調した。その後、重要な市長提出議案の一括上程がされ、特に令和4年度川口市一般会計補正予算に対する質問が多く寄せられた。
市長・奥ノ木氏は、新型コロナウイルス対策を講じながら、経済支援の重要性を繰り返し訴えた。具体的には、原油高や物価上昇に対する支援策が約21億円規模として提案されており、緊急事態に応じた施策を講じる姿勢が見られた。
議案については、補正予算案や条例案が詳細に説明され、住民サービスの質向上に向けた取り組みが続けられることが期待されている。特に子育て世帯への支援が取り上げられ、低所得の育児世帯に対し、特別支援金の支給が行われる。
最後に、議長からは次会日程についての報告がなされ、休会を挟み次回の本会議は9月13日に行われることが確認され、議会は散会した。具体的な議論や資料は議員に配布され、今後の審議に向けて情報が提供されている。同市は今後も市民の声に耳を傾け、透明で効果的な施策を進めていくことが求められる。