令和5年9月19日に開催された埼玉県川口市議会の定例会では、様々な議題について議論が行われた。
市長提出議案に対する質疑及び市政に対する質問が行われた中で、特に、子供と高齢者の世代間交流や居場所づくりが主要なトピックとして浮上した。
菅野静華議員(川口青嵐会)による質問では、まず、子供の居場所づくりをテーマに挙げ、「子供と高齢者の交流の重要性」と「居場所認定制度の創設」について具体的な提案がなされた。特に、交流の場として、東京都小金井市の「また明日」事例を挙げ、世代間交流の有意義さを強調した。
これに対し、奥ノ木信夫市長は、「川口市でも世代間交流を図る機会を増やす必要がある」と応じ、実際に地域での活動を紹介し、「様々な機会を捉えて、交流の促進を図りたい」との考えを述べた。
さらに、田村伊佐雄子ども部長は居場所認定制度に対する懸念として、安全性や衛生面の課題を挙げたが、今後も子供たちの健全育成のための事業を継続する意向を示した。
次に、不登校対策についても多くの意見が交わされた。中川猛学校教育部長は、「学校環境の魅力化」と「心のSOSの早期発見」が重要であるとした。
最後に、地域課題として、南鳩ヶ谷駅周辺のトイレ不足や鳩ヶ谷地区の商店街活性化の議論も展開された。
市議らは、来るべき議会でも引き続き地域の現状を見据えた施策を議題として取り上げることを約束し、議会は無事に開かれた。
今後も市民の声に寄り添った施策が進展することが期待される。