令和5年6月定例会が川口市議会において開催され、全42名の議員が出席した。議題では、市長提出議案に対する質疑が中心となり、特に「子どもの安全確保」や「介護従事者の支援」についての質問が目立った。
松浦 洋之議員は「登下校時を含む子どもの安全確保について」に焦点を当てた。特に、防犯カメラの設置や周知の重要性を強調した。川口市内には現在、通学路に50か所の防犯カメラが設置されているとされるが、同議員はこれを増やす必要性があると述べた。特に、暴走車が増加している地域に対しては、学校と連携して設置ポイントを見直すことも提案した。
議員はまた、警備体制についても言及し、「戸田市での警備員配置を考慮すべきだ」と主張した。これに対し、森岡 毅危機管理部長は防犯カメラ設置の重要性を認めており、議員の指摘を受け今後の見直しを示唆した。
次に、介護従事者の支援についての質問が行われた。松浦 議員はハラスメント対策に言及し、特にカスタマーハラスメントの問題を提起した。市としての支援体制強化が求められ、坂本 裕一福祉部長は、ハラスメント対策事業の周知を徹底すると共に、今後の支援策についても検討を進めることを約束した。介護人材の確保に向けた取り組みも強調され、特に学生向けプログラムの拡充が求められた。
加えて、消防団に関する議論も盛り上がりを見せた。特に、消防団車庫の老朽化問題が取り上げられた。松浦 議員は、建物の維持や更新に市がどのように取り組むか質問。此外、緊急出動時の迅速な情報伝達に関しても新たなシステムの導入が計画されていることが市長からアナウンスされた。