令和5年3月1日、埼玉県川口市議会は定例会を開催しました。
議事では、市長提出議案に対する質疑や市政に関する質問が行われました。
特に注目を浴びたのは、都市農業振興に関する議案です。
井上 薫議員は、都市農業が厳しい状況にあることを指摘し、農業従事者の支援と農地保全の重要性を語りました。
市街化区域内の農地面積は10年前より32.8%減少しており、高齢化が進むなか、若い担い手の育成が急務と強調しました。
「市としての個別支援や市民農園の利用促進策が必要だ」と述べる井上議員。
市長の奥ノ木 信夫氏は市の取組について、「明日の農業担い手育成塾を開設し、農業経営の多様化にも対応する」と答弁しました。
また、街路整備事業についての質疑も話題に上りました。
箸置きの非常に多くの費用がかかっていることから、見直しが求められています。
進捗率が42.5%ですが、社会の変化に伴い、交通政策を見直すべき時だと議員から提案がありました。
市としても現状把握を進めつつ、年度末に向けた進捗を示すことへ努力しています。
高齢者施策については、介護保険制度に関する質疑がありました。
国の介護保険制度改革が進むなか、市としての独自支援が求められる局面であり、奥ノ木市長は「必要な支援を進める」と約束しました。
また、特に要支援者に対してバリアフリー環境の整備も提案され、実施の方向性が示されました。
井上議員の再質問に対し、各部長からは具体的な施策が語られ、特別資料や必要な手続きの詳細が伝えられました。
今後も市の施策と市民の意見をしっかりと受け止めて、さらなる改善を行う方針が示されました。
この日の会議を通して、川口市の未来に向けた多彩な施策と、市民との対話が重要であることが改めて浮き彫りとなりました。
質疑は続くものの、川口市が目指す「子どもたちが誇れるまち」に向けた道筋が描かれた定例会となりました。