令和3年12月13日、埼玉県川口市議会にて定例会が開かれ、市長提出の議案に対する質疑が活発に行われた。
その中で、新型コロナウイルスのワクチン接種および高齢者への支援策が注目を集めた。13番の福森悦子議員は、「本市における3回目のワクチン接種の対象者と時期について」尋ね、「現在は医療従事者や高齢者施設の方々が対象」との回答を得た。また、接種券の送付方法についても言及し、迅速かつ効果的な方法での配布を求めた。
次に、福森議員は「コロナ禍における高齢者元気応援ギフト事業について」発言した。奥ノ木市長は、事業対象となる高齢者への支援策を提示し、参加者から肯定的な意見を引き出した。市長は、「高齢者が地域社会とのつながりを取り戻すための支援を強化する」と述べ、具体的な施策の必要性を訴えた。
さらに、「切れ目ない支援と対策について」質問があり、妊娠期から子育て期にかけた支援体制の整備が次第に求められ、特にプレコンセプションケアや不妊治療への支援についても言及された。福利厚生のあり方などに対し、福森議員は「特に子育て支援に力を入れるべき」とし、様々な施策が具体化していく必要性を強調した。
さらに、教育に関する議題では、特別支援教育の理解促進に向けた取り組みが強調された。茂呂教育長は、「特別支援教育を充実させるための研修を行う」と述べ、今後の進展を期待される発言があった。
また、江川の計画的整備についての質疑も行われ、災害時の影響に対応するための治水対策が詳細に説明された。水難救助用水上バイクの導入予定もあり、迅速な対応が進められていることが強調されたが、現行の取り組みについての過去の反省も語られた。
最後に、地域の公民館や図書館の複合施設についての質疑があり、青山聖子議員は、快適で利用しやすい施設の整備を期待していると語り、地域コミュニティの活性化に向けた具体的な計画を求めた。特にエネルギー源の分散化や災害時の対応策についての議論が続き、今後の施策に対する透明性や市民への報告が期待される。